バルセロナで訪れた、現代美術館、通称MACBA(マクバ)
(Museum d’Art Contemporani de Barcelona の頭文字)
のことをメモしておきます。
バルセロナ市長がアメリカの建築家であるリチャード・マイヤー
を招聘して建設され美、ランブラス通りという旧市街にあります。
いわゆる移民居住区で、あまりスペイン語は聞こえてこなくて
アラビア文字やモロッコの言葉が飛び交う地区といえばわかるでしょうか
いわゆる「ちょっと危険な地区」にあるのです。
マイヤー自身はあえて、こういう地域が良いと考えたようです。
もともと公共空間の少ない地域であったため、美術館の南に広い
公共広場を作り、そこは若者(若者でない人も多かった)の
スケートボード場となっていました。
ふだん、移民地区の来ないようないわゆるインテリ層に旧市街に足を運ばせ、現
実をみせたいという設計者の明確な意図があるのだと思います。
実際広場に集う若者たちは、移民系の仕事に就けていないような人々です。
広場は美術館のゆるやかなスロープを内包するガラス張の空間に面し、
美術館の内部からは広場にたむろする人々や、遊ぶ子供達をみることができるます。
このようにして外部を内部空間にとって劇場化させている建築
美術館は単にコレクションを見せるためだけに建てられたのではなく、
周辺生活をも含めて提示しているのです。
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