オランダの古都ハールレムにある「タイラース・ミュージアム(Teylers Museum)」を訪れると
思いがけず、「最も美しいレンブラント100 (De 100 mooiste Rembrandts)」と題された
素晴らしい企画展に出会うことがきでました。
実はこの美術館はオランダ最古のミュージアムで、絵画のみならず
自然科学や考古学の分野まで幅広く収蔵、展示しています。
レンブラントのエッチング作品のほぼすべて(256点)を収蔵しています。
(素描画も12点収蔵している。)
風景画、自画像、妻などの身近な対象物を愛しながら描くレンブラントの
ずば抜けた才能と、刺すような旨さにあらためて固唾をのむ思いでした。
そして彼のライフワークが聖書であったことがよく解りました。
その中でもキリストの生涯と、キリストによる喩え話が、命を吹き込まれて描かれていました。
会場ではルーペが配布されていて、彼の細やかなエッチングが拡大して観られるように
なっていました。彼がニードルで銅版を刻む音が聞こえてくるような気がしました。
最も心惹かれた作品は、やはり「放蕩息子の帰郷」です。
聖書の中で、神様の愛をこれほどまで単純に、そして、力強く語っている箇所はなく
そのクライマックスとも言える場面を、深い霊性によって見事に描かれていました。
欧州在住の方、またオランダへご良好の予定がある方には
強くおすすめしたい展覧会です。
展覧会名: 最も美しいレンブラント100 De 100 mooiste Rembrandts
日時: 2013年9月28日?2014年1月19日 (月曜日は休館)
場所: タイラース・ミュージアム Teylers Museum
ウェブ: Teylers Museum(英語)
10年前の今日
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