富士山に連なる愛鷹山麓の中腹まで車を走らせて、ヴァンジ彫刻庭園美術館へ行きました。
イタリアの現代具象彫刻家ジュリアーノ・ヴァンジの作品を収蔵・展示する個人美術館です。
1960年から最近までのヴァンジの彫刻を常設コレクションとし、それらが展示棟並びに
庭園のなかで風景と調和しながら点在しています。
彼の作品は、徹底的に人に向き合っている視点を感じます。
女性を表すときには、優しさ、包容力、生命感、といった母性を強く感じさせられる作品が多く
男性を表すときには、迷いや不自由さ、そして孤独を感じさせられる作品が多く感じます。
イタリア人作家にとって、女性は永遠の他者で、そして憧れであり
孤独な男性像は、ジュリアーノ・ヴァンジ自身の自画像なのかもしれません。
クレマチスが咲き乱れ、自然の造形の美しさと、人が生み出すカタチが調和した美術館でした。
10年前の今日
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