この一週間、じつはお腹の調子が良くない。
おそらくはエアコンでお腹を冷やしたか、あるいは流行りの細菌性のやつだと思う。
そういわけで、おとなしく部屋で養生することに決め
「萌の朱雀(もえのすざく)」というDVDを借りて見た。
1997年の公開当時、淀川長治さんが「こういう人が読めないタイトルをつける監督は嫌いだ。」
と言っていたのをなぜかよく覚えいて、言いがかりのようで、結構本質を突いている指摘かも。
映画の舞台は奈良県西吉野村で、この山村の映像があきれるほどに美しい。
物語は、林業低迷で過疎化が進む村のある家族にフォーカスをあてている。
役者陣は、國村隼と尾野真千子以外は全員が素人だ。
撮影時は中学3年生だったという尾野真千子は、映画のロケ地となった西吉野村中学校で
靴箱の掃除をしている際に映画監督河瀬直美の目にとまり主演デビューとなったそうです。
それが役者としての人生を歩むきっかけとなったというのですから人生は不思議
誰に出会い、見出されるかということが、人生の宝物ということですね。
夏の終わりに、静かにひとりで浸るにはとても良い映画でした。
10年前の今日
←今日もそこにいてくださってありがとう。