オランダの森の中に籠りきって、四日目の夜を迎えています。
一つ一つのプログラムが、守られ、良い時間となっています。
二日目の朝、アメリカ帰りの時差のせいで、夜が明けそめぬ時刻に目を覚ましました。
夜の間に雨が降ったせいで、森はひんやりと湿った空気に包まれています。
何処までも、何処までも、朝靄の向こうまで歩いていきたくなります。
森の中には様々な小動物がいます。たくさんの種類の鳥の声もします。
そして、その平和な音に混ざって、ひどく興奮した、荒い鼻息が近づいてきました。
見ると、なんとイノシシの親子、瓜坊が僕の近くにいたことを警戒してこちらを睨んでいます。
一瞬頭をよぎったのは「こんな森深くで一人、イノシシの突かれたら、失神している自分を
誰が見つけてくれるだろうか。」ということでした。
幸い襲われることなく、イノシシの親子は「プギー」と言いながら走り去っていき、
かくして森の平和が保たれました。
10年前の今日
←今日もそこにいてくださってありがとう。