20011121

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とても久しぶりにアンドリュー・ワイエスの画集を開いた。
「ヘルガ・シリーズ」は、彼の作品のなかで最も優れていると思う。
自分の隣人であるドイツ人女性「ヘルガ」を15年にわたり
描き続けたこのシリーズは、発表当時スキャンダラスだった。
なぜなら、彼の作品をすべてカウンティングし整理・収集をしていた彼の妻、
ベッツィ・ワイエスですらこの作品の存在を知らなかったからだ。
シリーズの作品は全て、刺すような画家の眼差しと対象を溶かすような愛情に満ちている。
画家はこのシリーズとともに言葉を残している。
「ある人の芸術は、その人の愛の深さに比例したところまでいきつくものだ。」
この世を去る前に、何らかの方法で、私の奔放な自由と興奮を真実に結びつけたい。

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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