核への「ノー」貫くべきだった 村上春樹氏の講演

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朝、バルセロナのバルでカフェを飲んでいると、カウンターに置かれている新聞には
一面に、昨日のカタルーニャ国際賞の授賞式における、村上春樹氏の講演の
インパクトを報じていました。
『戦後長いあいだ我々が抱き続けてきた核に対する拒否感は、いったいどこに
消えてしまったのでしょう?我々が一貫して求めていた平和で豊かな社会は、
何によって損なわれ、歪められてしまったのでしょう?理由は簡単です。「効率」です。』
『たとえ世界中が「原子力ほど効率の良いエネルギーはない。それを使わない
日本人は馬鹿だ」とあざ笑ったとしても、我々は原爆体験によって植え付けられた、
核に対するアレルギーを、妥協することなく持ち続けるべきだった。』

作家の明確で力強いメッセージは、スペインの人々の心に深く浸透したようでした。
10年前の今日
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投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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