20010212

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美しいものは決して消費されたりしない。
十年以上に観たのに、昨日電車から観た車窓からの景色のように
鮮明に映像が蘇ってくる映画がある。
例えば高校生の頃に観た、ラッセ・ハルストレム監督の
マイライフ・アズ・ア・ドッグも自分にとってはそんな映画だ。
今日は、買い物に出たいついでにHMVで
先日観た「ダンサー・インザ・ダーク」のサントラを買った。
家に帰って聞いてみると、ありありと
フリーハンドと自然光だけで撮影された
あの絵画のような映像が蘇る。
フリーズドライされたスープの素に
まるで熱湯をかけたときのように
その映画に込められていたたメッセージが
湯気のように立ち上がり
僕の魂を捉え不覚にも
リビングで嗚咽してまった。
誰かにメッセージを伝えるのに
虚飾のテクニックなんていらないのだ。
自分の愛するもの、憎むもの。
守るべきもの、捨て去るべきもの。
そのことをただストレートに
表現していけばいいんだ。

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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