昨夜、ある人のWeb日記を読んでいて
PETER GABRIELが新譜を出していることを知った。
早速仕事帰りに、そそくさと新宿南口のTOWER RECORDで彼のアルバム[ OBO ]を
手に入れ、今部屋にて大音響で聴きながらキーボードを叩いている。
高校生の時にPETER GABRIELのアルバム[ SO ]と出会いクエィ兄弟が撮影した
「スレッジハンマー」のビデオクリップを観てすごい衝撃を受けた。
その6年後に、次のアルバム[ US ]が出たときは
僕は美術大学の学生で、その詩の世界に強くうたれた。
彼の音楽はとても映像的だったし、言葉はあまりにも詩的で、ついでに社会的だった。
横浜のランドマークタワーのギャラリーで[ US ]と題された、PETER GABRIELと美術作家の
コラボレーションによる展覧会が行われた記憶は今でも鮮明に残っている。
ワイアレスのヘッドホンをしながら会場を歩くようになっていて、
出品作家のブースごとに音楽が変わっていく。
つまり、[ US ]の制作過程でPETER GABRIELがそれぞれの曲のイメージや詩ごとに
作家を選定しお互いにインスパイアされながら作品を仕上げてきたのだ。
音楽家と美術作家にはこんな素敵な関係があるのか
と思い、もはやカテゴライズなんて無意味なことだと思わされた体験だった。
アンディー・ゴールズワジーとのコラボレーション[ Washing of the Water ]や、
レベッカホーンとのコラボレーション[ Secret World ]をなど、どれも素晴らしい
作品ばかりだった。
なにはともあれPETER GABRIELからはものすごくたくさんの影響を受けた。
そして8年ぶりのアルバムを手にしてふと気がつけば、僕は30才を超えていて
彼は50才になっているらしかった。
15年間で3枚しかアルバム出さないなんて凄いよね
「あと5年は、これを聴いてればいいよ」って言われているような気がする。
最近では、短いスパンであらゆるものを消費してしまうことに慣れきっていたから
こういう作品に触れると、それだけで嬉しい。