スイス小(?)旅行

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休息の月曜日、スイスのIファミリーが山々と湖を巡るエクスカーションを企画して下さりました。
こういう自然を堪能する小旅行を一番楽しみにしているのは、犬娘のハンナです。
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登山電車の車窓から、ずっと移り行く景色を眺めています。
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雪をいだいた雄大なユング・フラウも観えます。
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アルプスで牧羊犬をするのも悪くないわねー。(ハンナ談)
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そして雪解け水が集まって出来た、エメラルドグリーンの湖へ
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眺めるだけでは我慢できない。泳ぎます!スイス最高(ハンナ談)
楽しい時間はあっという間に過ぎ、帰途につくためにIファミリーとお別れ。
日が沈む前には峠を越えてイタリアを目指さなければなりません。
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標高を二千メートルを超える峠道を上っていくと、先ほどの快晴が嘘のように
あたりが暴風に包まれはじめました。
なにか山々が怒っているように、鉄砲水のような濁流を至る所から噴き出し始め、
ゴーという地を揺るがすような轟音に世界が包まれているのです。
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至る所で土石流が発生している音なのだと気がついた時に、大自然の中に
平然と踏み込んでいる自分の傲慢さを意識し、自分の小ささと、山々の圧倒的な力と
創造主への畏怖の念に押しつぶされそうになりました。
前方を走っていた車も運転を中止し、落石に注意を払いながらも、道を塞ぎ始めた
濁流の流れを確認するために車外に人々が出て来ました。
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ちょうど土石流が起きたばかりのところでした。ヘアピンカーブを降りたところは
すでに激流の通り道です。もし、5分早くこの道を通っていたら、車ごと崖の下に
流されていたに違いありません。

タイミングを逃せば、引き返すことも不可能になります。祈り心をもって、下山し
別の山岳ルートを経て、夜中の2:30に無事ミラノに戻ることが出来ました。
明日はパリへ飛ばなければなりません。少しだけ緊張をほぐす時間をもち、疲れた体を
ベッドに横たえて、眠りにつきました。今日も生かされている事を感謝して
10年前の今日
banner_01.jpg←今日もそこにいてくださってありがとう。

投稿者:uchimura_it|Comments (4)

コメント

  1. Y.I より:

    まぁ、、。
    こんなに凄いことになっていたのですね、、。恐怖、、、ですね。
    スイスの山が大変失礼を致しました。
    我が家も数年前、突然のたった5分間の豪雨でしたのに、水があふれて
    地下がプールになってしまいました。自然の叫びです。
    黙って聞き従うしかないのであります。
    ご無事で何よりです。主のお守りに心より感謝致します。

  2. akane より:

    自然の力というのは、ほんの少しの動きでさえも
    圧倒されますね
    動画に、かなり動揺しました ドキドキ
    おそらくここ、東京のコンクリートの上にいて
    麻痺していた感覚かもしれません
    まさに
    自然は、単なる美しい背景ではなく
    そのものが、生きているものなんだなと、
    実感した瞬間です
    お疲れ様です

  3. Rumiko より:

    貴重な時間にワザワザ動画まで、、豪水。
    圧迫される。。音だけで。。恐ろしい。
    改めて、クタクタなのに毎回期待を裏切らない日記に感心しています。これからもつづけてください。。
    アメリカではBUSYという言葉をよく聞き忙しいのはいいことらしいです。
    バランスという言葉を教会で使います。
    忙しい!忙しいとみんないうのです。

  4. uttie より:

    >Y.I
    今回も本当に楽しい時間をありがとう。
    あの日、レストランが停電せずに、10分早く出ていたら
    土砂災害にあっていたかもしれません。守りを感じました。
    >akane
    自然であるところに、道路や自動車と言う
    不自然なものが乗り込んでいるんですよね。
    そんな風に感じる時間でした。
    >Rumiko
    そうそう、何事もバランスが大事ですよね。

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