20000711

20000711-1.jpg
夢が叶いそうな予感がすると、とても怖くなる。
自分の手の中に届く寸前に粉々に散ってしまう。
そんな想像をして何が起きても落胆などせぬよう
卑小な僕は心の備えをする。
いつでも、来年の自分が何処に立っているかさえ知らない。
僕は、僕を運ぶ緩やかな水流に身を委ねる。
今この目に映る光景はあまりにもはかない。
ひとつの所にとどまっているわけにはいかない。
だから、川縁の石を拾って小さな柱をこの場所に建てよう。
もう一度あの家に帰ることを願う旅路のために。

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

コメントしてください

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です