バイオリン製作工房


ミラノ市南東部に位置するRipamonti地区に
友人が弟子入りしているバイオリン製作工房がある。
「遊びにおいでよ。」といわれていたので足を運んでみた。
公立の小学校を改造した建築で、中には楽器博物館やコンサートホール
楽器修復工房もある。
制作のプロセスを工房のマエストロから丁寧に教わる。
「写真に数多く納めたい」という習慣的な下心を抑え
「目写真」で、その美しいプロセスを記憶する。
イタリア人、とくに職人やデザイナーは写真を嫌う。
大切なもの=秘密 であったりするし、彼ら自身
記憶メディアには頼らずに、大切なものを継承する。
ちなみにこのバイオリン製作工房は市が経営している。
学びたければ誰でも入学できる。
4年間で、バイオリン製作家として独り立ちできるようになる。
授業料は年間600ユーロ(日本円で8万円以下)
ただし、入学年齢制限は32才まで
日本の美大の授業料で大枚はたいた僕としては
こんな学びの選択肢もあったのかと、ひそかに
口惜しくも思ったり・・・・
一枚だけとらせてもらった写真は、ニスがけをおえたヴァイオリンたち
なんか、生えてきた果実みたいですね。
* LIFE 更新

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

コメント

  1. くろ より:

     楽器はその土地の風土にもとづいて作られているのだと思います。そこに住んでいる人たちのことや気候などが関係しているのです。僕の吹いているトランペットはアメリカ製のものです。僕自身は気に入っていて、プロのオーケストラでも使われているのを見かけますが、これを日本で吹くということは制作者がねらった音・ねらった響きではないのかもしれないと思うことがあります。日本人にはYAMAHAが一番合っているのかも、なんてね。

  2. uttie より:

    >くろ
    お酒や料理なんかも、その土地で頂くのが
    一番だったりするよね。
    いわゆる「空気もの」というやつですね。
    ヤマハも独自のバイオリン製作をはじめるようです。

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