20000224

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ブラックジャックのハードカバー、第2巻を読む。
やはり、ずいぶん昔に読んだストーリーは今も胸に刻まれていることを再確認。
当時少年チャンピオンとかむさぼり読んでいた幼かった僕に手塚治虫によって
物語の種子が蒔かれ、それが有形無形に僕の中で育っていたのだと思う。
本当に珠玉の物語が多い。
ブラックジャックを乗せた旅客機がアラスカに不時着する話
その旅客機にはバイオリニストが同乗していて、
不時着でパニックの乗客達を自分の演奏で落ち着かせる。
旅客機の乗客達は、不時着地からエスキモーの集落まで吹雪の中を歩いて移動
しなければいけなくなるのだけれどその時、手荷物を機内に置いてゆけと言われるんだよ。
ブラックジャックは言われるままに、自分の治療器具を入れた鞄を置いてゆくんだけど、
バイオリニストは自分のバイオリン(ストラディバリウス)を置いてゆくことを断固拒否し、
持ってゆくんだけどそれが吹雪で吹き飛ばされてしまう。
そのバイオリンを探しに行ったことが原因でバイオリニストは凍傷になってしまう。
ブラックジャックは治療器具を入れた鞄を持っていなかったので
バイオリニストの治療がおくれて、指を切断してしまわなければいけなくなる。
だけどバイオリニストは取り乱すことなく、その指をバイオリンを失った雪原に
埋めて欲しいと願うんだ。
そこでバイオリニストはブラックジャックにこう言うんだよ。
「大切な物は決して手放してはいけない。あなたの場合は、治療器具を入れた鞄を
置いてゆくべきではなかった。」後に雪原の中から、エスキモーによってバイオリンは
発見されバイオリニストの指と一緒に雪の下に埋められたっていう話。
憶えてる?

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

コメント

  1. y.I より:

    10年前の先生。こんばんは。
    覚えてますよ?。ブラックジャックの作品は殆ど全部覚えているかも。
    一作一作感動を呼びますよね。

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