20000127

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帰りのホームルーム終了後、いつものように掃除当番の生徒と一緒に
教室掃除をしていた僕に戦慄が走った。
「ぎょえっ」
教室の、ある座席の周りが「唾」だらけじゃん!。
その座席から、容易に誰の仕業が判った。
最近チョーシこき気味のY蔵と、K吉である。
我が勤務校は伝統あるヤ○キー校なので、ときたま廊下で吐き捨てられた唾を
見かけたことはあったのだが、こんな挑戦的なケースは初めてである。
即座に校内放送で「Y蔵とK吉、すぐに職員室の担任のところまで来るように」
と、ドスのきいた声で呼び出したが、下校したあとのようだった。
退勤前も電話を入れたのだがつながらなかった。自宅で夕飯を食べながらも
「こりゃ、明日に持ち越しちゃいけねー」
と、ムラムラ闘志が湧いてきた。
自称「5時までセンセイ」なので、自宅から生徒の家に電話をするというダサい行為は、
極力避けてきたが、今日ばかりはそうも言っていられない。
まずは母親がPTA委員を務めるY蔵の家である。
「もしもし、担任のuttieですが・・・」
父親が出る。
「あ、お世話になっています。」
「こちらこそー、夕食時に申し訳ありません。Y蔵くんもうお帰りですか(^^)。」
Y蔵に変わる。
「担任だ。何の用で電話したか解るか?(-_-メ)」
「うっ」
「どうなんだ?(-_-メ)」
「わ、わかります」
「言ってみぃ(-_-メ)」
「つっ、唾を・・・・」
「ん!?(-_-メ)」
「は、吐いてその・・・・」
「そのぉ!?(-_-メ)」
「・・・そのままに・・・」
「おー、そういうの平気なんか?」
「わ、悪いことと・・・、お、思います。」
「そう思うなんなら、明日俺んとこ来いよ。じゃあな(-_-メ)」
「ひぃ」
k吉の家にも電話を入れる。
なんだか、Y蔵のリアクションとほぼ同じだったので、
電話を切ったあと、笑えてしまった。
明日バツ当番をさせたら、今日のことは忘れてやろう。

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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