ローマ郊外で目覚める。
ホテルの窓を開けると、収穫の終わったブドウ畑とオリーブの木
イタリア半島を南まで下ってきたのだなと思う。
今日はミラノを目指して北上するが、さらに国境を越えてスイスのアスコナを目指す。
マッジョーレ湖畔にあるその町に一軒の日本食屋があって、そこでHさんが寿司を握っている。
彼は二時間もかけてミラノの教会にも来てくださるのだが、まもなく日本へ本帰国する。
今日を逃したら「一度お店に伺いますね。」と口にした約束が果たせない。
700キロほど車を走らせ、その町に着き、お店を見つけた。
店に入るとHさんはうれしそうに「まずは刺身から。」といって美しい手さばきで
刺身を盛りつけてくださった。
見かけが美しいだけなく、繊細さを感じる味だった。
包丁や手を通して、その人の持つ愛情は食材に伝わるのだなと思う。
その後握って貰ったお寿司などを頂きながら、惜しい人材がまた一人
欧州から離れてしまうなと思った。彼の人生の新しい章にも祝福があるように
カウンター越しに彼と祈ってから、その店を離れ、ホームタウンのミラノに戻りました。
10年前の今日
←今日もそこにいてくださってありがとう。
私達結局一度もお店に行かなかったんです。
色々な思いがわいてきます。
その中でもやっぱり、なぜ?とかどうして?
とか、相手の人生なのになぜ納得したいと思うのでしょうか。
結局相手の気持ちや意思を第一に理解する事が
できなかったんだと思いますし、
話す言葉も見つからず、ただ沈黙するばかりでした。
先生、まり子さんが彼の素敵なお店を見てきて下さった事、
御祈りして下さった事感謝致します。またいつかどこかでHさんと
交わりの時が持てたらと願っています。今度はもっと互いに理解できる言葉を神様から与えられたらと思います。
有り難うございました。
>Y.I
Hさんに、Y.Iファミリーの愛は届いていると感じています。続けて祈っていきましょう!