父親が出展している美術展を観に行くため、上野に出る。
今回は、受賞しているとの事なので、行かない訳にはいかない。
都美術館の団体展なんて昔から興味を持てなかったけど、
父親を観ていると、元気の源になっているみたいだから、捨てたものじゃないんだろう。
秋の上野は、ものすごい人だかりだ。
父親の作品は、受賞していない作品の方が僕は好きだった。
67歳の父親は、僕のデジカメに興味を抱く。
パソコンも始めようとしているらしい。
新車のレガシーを買って、北海道へ写生旅行に行く計画もあるらしい。
好奇心は、年をとらないのだろう。
芸大に最近出来た美術館へ収蔵作品展を観にゆくものの、
行列が出来ていたので引き返す。
国立西洋美術館の「オルセー美術館展」も大行列。
最後尾に「ここから40分待ち」なんて看板を持った警備員が立っている。
列を作って、作品を観るなんて冗談じゃない。
また、平日来ることにしよう。
上野公園は、猫が増えている。
野良猫だけど、首輪をしている。
ホームレスの人々が猫を養っているのだ。
じゃあ、「野良」とは言わないのかな。
でも、「家猫」とも呼べない。
ホームレスの人々が暮らすテントの多さには、目を見張る。
上野公園の至る所にも、青い建材シートで張られたテントが点在していて、
川俣 但のインスタレーションみたいだ。
冬は、それでしのげるのだろうか?
それぞれのテントに、猫が首輪と手綱でつながれている光景が印象的だった。
やっぱり「家猫」なんだな。