*研究煮詰まりメモ*
つながること自体に意味があるのかも知れない。
つながっていることを肌で実感すること。
そこから喚起される感覚。
記憶をたどれば、5歳の頃の砂場遊びが思い浮かぶ。
砂場で、向かい合った子と一緒に双方向から手を使ってトンネルを掘る。
こちら側の手と、向こう側の手が、見えない砂の中で触れ合った瞬間。
インターネットを初めて体験したのは、ほんの5年前だ。
これが[Yahoo]という検索プログラムだよ。
なにか、思いついたことばを打ち込んでごらんよ。
友人の言葉にに促されて、はじめて検索ウインドウに打ち込んだことばは[ Whale ] だった。
瞬時に目の前に、ハワイのホエールウオッチング協会による「鯨のテール」のサンプル画像
が現れて、僕は仰天した。続けて別のページにジャンプすると、オーストラリアのこどもたちが
描いた鯨の絵がモニター上に並んだりした。
次に、懐かしい小笠原の海と鯨の画像にも出会った。
その瞬間、僕の中で眠っていた感覚が立ち上がるのを感じた。
電子ネットワークは、次々と僕にヒントを与えてくれた。
はじめて友人から電子メールを受け取ったときの感覚。
はじめて恐る恐る書き込んだWEBの掲示板に、見知らぬ誰かからレスポンスがあったこと。
5歳の頃の砂場遊びが、戻ってきたのだ。
もう一度、その頃のワクワクした感じを思い出す事にしよう。
今、僕らはおなかを空かして、回転寿司屋のカウンターに座っている。
お皿が、ベルトに乗って回る仕組みは整った。
じゃあ、お皿にどんなネタを握ってのせようか?
ねぇ、何が食べたい?