平和の門

ArcodellaPace.jpg
センピオーネ公園の北西突き当たりに建てられているArco della Pace(平和の門)
ルイジ・カニョーラの設計で1807年にナポレオンに捧げるために着工された新古典様式の凱旋門
ナポレオンがミラノに侵攻した際、この門をくぐって街に入ることを望んだそうです。
そのため、この門は真直ぐパリを向いて建てられています。
ナポレオンの失脚後、ミラノを支配したオーストリア皇帝が「平和」を讃える門として、これを完成
エマヌエーレ2世によってミラノがオーストリアの支配から解放されると、
1859年に「イタリア独立」を讃える門として献納し直されて、碑文も独立解放賛辞へと変更されました。
その時々の統治者によって、門の意味づけが変遷
そんな時代の経過を、今夜もひっそりと物語っていました。
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投稿者:uchimura_it|Comments (0)

コメント

  1. yu-ji より:

    壮大な門ですね!!しかし、ナポレオン、オーストリア皇帝と戦争にいわくのついた人たちに彩られてるのが皮肉です・・・
    最近思うのです。それも直感的で論理的に話すことができないのが恐縮ですが、戦争と偉大な芸術は、絶対に気っても切り離せないものではないのかと・・・つまり、両方とも人間のサガによるものであって、どちらかがなくなるときは、それは両方ともなくなってしまうのではないかと・・・
    なんか、暗い記事で申し訳ないです

  2. uttie より:

    >yu-ji
    欧州の歴史は、戦争の歴史ですよね。
    文明の遺産は「戦いたい欲望」や「権力欲」
    が形になっていったものとも言えそうですね。

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