文化祭が明後日に迫る。
わがクラスの出し物は「たこ焼き屋」。
放課後も教室で、食材を買い込んできて試食会。
チーズを入れるのはまだいい。
揚げ玉も許そう。
しかし
たくあん入りや、ワサビ入り・・・。
そんなモノ、お客に出せるか!
でも、楽しんであれこれやっているから僕も嬉しい。
生徒を下校させたあと、授業作品の展示に多くの時間を割いた。
今しか出来無いことは今やるしかない。
山本さんの前夜式には行けない。
明日の告別式にも行けるはずがない。
前夜式が執り行われている時間は、
仕事をしながらも彼のことを想った。
もう、彼の魂は肉体を離れているのだ、
そう思いながら、僕の中でお別れを告げる。