ラファエロ 「フォリーニョの聖母」

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クリスマスの翌日、12月26日はイタリアではサン・ステファノの日
日本語の聖書でいうところのステパノ、教会史において最初の殉教者
キリストへの信仰を告白した故に、人々から石打にされて殺害されたステパノを覚える、
国民的な休日です。
イエス・キリストの降誕を覚えるクリスマスの翌日に最初の殉教者を記念する暦には
「犠牲の伴わない愛はない。」という意味があります。
久しぶりに大聖堂広場まで来ました。
いつ観ても、ため息が出るほど美しいDUOMOの建築
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そしてヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア
ここへ来るといつもガラス張りのドームを口を開けたまま見上げてしまいます。
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ガッレリアを抜けて、スカラ座前の広場へ出るとマリノ宮殿に行列が出来ています。
そう、今ここではRaffaello(ラファエロ)のMadonna of Foligno「フォリーニョの聖母」が展示されているのです。
僕も30分ほど並んで、その絵の前に立つことが出来ました。
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ローマのサンタ・マリア・イン・アラチェーリ聖堂の祭壇画として木の板に油彩で描かれた作品です。
通常はヴァティカン宮美術館で展示されています。
1799年にはナポレオンによってフランスのパリに持って行かれてしまった作品で
1802年にこの絵画はパネルからキャンバスへと移され、ハイデルベルグで復元されたと言われています。
(キャンバスに木製パネルから絵を転送する技術は大変高度で、稀)
ラファエロの円熟期に描かれた最高傑作で、一応油絵を学んできた者から見るともう
「巧い」とかそういうレベルではなくて「何故に神様は一人の人間にここまでの才能とスキルを
お与えになったのだろうか。」と、溜息しかでません。
洗礼者ヨハネが、きっぱりと「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」とイエス・キリストを
指し示している姿が心に刺さり、むしろラファエロより、洗礼者ヨハネのように自分も
生きていこうとなどど、圧倒的名作の前で思わされたサン・ステファノの日でした。
10年前の今日
banner_01.jpg←今日もそこにいてくださってありがとう。

投稿者:uchimura_it|Comments (0)

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